「第13回文具教室/菅野 傑」レポート
2009 . 08 . 10 ( Mon )
「第13回文具教室/菅野 傑」レポート
つくし文具店店主 萩原 修
2009年8月8日(土)
窓にある布をおろし、蛍光灯を消して、ビールを飲みながらはじまった今回の文具教室。毎回、ゲストによって雰囲気が変わるけど、ここまで変わったのには驚きました。
ゲストは、菅野傑さん。その男っぽくおしゃれで笑顔が素敵な雰囲気は、デザイナーらしいと言えばデザイナーらしい。しかし一歩間違えば、ちょい悪る親父風、あるいは、ちんぴらやくざ風、はたまま、すけべな中小企業の社長風にもなりそうです。酒豪、カラオケ好き、ゴルフもやる。という筋金入りの強者です。
50歳を過ぎて、デザイナーとしての自分の立ち位置に悩んでいるという菅野さん。建築の勉強をして、設計事務所で働いてみて、大きな空間よりも手の上にのるサイズの方が向いているとわかって方向転換。インハウスのプロダクトデザイナーとして13年。コンペのグランプリをきっかけにフリーになり13年。次の13年をどうするか試行錯誤をしているようです。
インハウス時代、デザインの責任者になって、自分でデザインすることはやめて、外部のデザイナーとの共同作業に切り替えてみて、企画やプロデュースの仕事も向いていると思ったようです。最近では、「江戸意匠」というプロジェクトをはじめ、多くのデザイナーを巻き込んだプロデュース活動も積極的に展開しています。
また、大量生産による工業デザインとは違った、少量、中量によるプロダクトデザイナーとしての仕事の方法を模索し、デザイナーのリスクでもモノづくりをおこなう、セルフプロダクトについても、早い時期から取り組んでいます。
ビジネスとして、デザインを捉えた時、デザイナーの立ち位置はもっと多様でいいのではないかと言う管野さん。自分のデザインの方向性を見据えて、ニッチな領域でも納得できすモノづくりをしていくことで、突破口を開いていきたいと熱く語ります。
素材としては、金属が肌が合うそうです。縦横比を大切にして、フォルムは直線で整え、美しい形をつくっていく。その姿勢は、どこか職人的な潔ささえ感じさせます。一方で、マーケティング的なアプローチも試み、売れるか売れないかに敏感なデザイナーでもあります。
今回の文具教室のためにわざわざもってきてくれた管野さんが手がけた製品は、どこか男っぽく、本人もそれは自覚していて、男のためのアクセサリーになるような文具をデザインしてみたいと話をしてくれました。
菅野さんにとって、現在大きな節目にあり、これからの動きに注目しないわけにはいきませんね。近いうちに個人の仕事とは別に、プロジェクトのための組織を立ち上げる予定もあり、名前まで決まっているそうです。その名前の意味は、「答えをだす」「平等」だそうです。なんという名前で、どんな活動になるのか楽しみですね。
つくし文具店店主 萩原 修
2009年8月8日(土)
窓にある布をおろし、蛍光灯を消して、ビールを飲みながらはじまった今回の文具教室。毎回、ゲストによって雰囲気が変わるけど、ここまで変わったのには驚きました。
ゲストは、菅野傑さん。その男っぽくおしゃれで笑顔が素敵な雰囲気は、デザイナーらしいと言えばデザイナーらしい。しかし一歩間違えば、ちょい悪る親父風、あるいは、ちんぴらやくざ風、はたまま、すけべな中小企業の社長風にもなりそうです。酒豪、カラオケ好き、ゴルフもやる。という筋金入りの強者です。
50歳を過ぎて、デザイナーとしての自分の立ち位置に悩んでいるという菅野さん。建築の勉強をして、設計事務所で働いてみて、大きな空間よりも手の上にのるサイズの方が向いているとわかって方向転換。インハウスのプロダクトデザイナーとして13年。コンペのグランプリをきっかけにフリーになり13年。次の13年をどうするか試行錯誤をしているようです。
インハウス時代、デザインの責任者になって、自分でデザインすることはやめて、外部のデザイナーとの共同作業に切り替えてみて、企画やプロデュースの仕事も向いていると思ったようです。最近では、「江戸意匠」というプロジェクトをはじめ、多くのデザイナーを巻き込んだプロデュース活動も積極的に展開しています。
また、大量生産による工業デザインとは違った、少量、中量によるプロダクトデザイナーとしての仕事の方法を模索し、デザイナーのリスクでもモノづくりをおこなう、セルフプロダクトについても、早い時期から取り組んでいます。
ビジネスとして、デザインを捉えた時、デザイナーの立ち位置はもっと多様でいいのではないかと言う管野さん。自分のデザインの方向性を見据えて、ニッチな領域でも納得できすモノづくりをしていくことで、突破口を開いていきたいと熱く語ります。
素材としては、金属が肌が合うそうです。縦横比を大切にして、フォルムは直線で整え、美しい形をつくっていく。その姿勢は、どこか職人的な潔ささえ感じさせます。一方で、マーケティング的なアプローチも試み、売れるか売れないかに敏感なデザイナーでもあります。
今回の文具教室のためにわざわざもってきてくれた管野さんが手がけた製品は、どこか男っぽく、本人もそれは自覚していて、男のためのアクセサリーになるような文具をデザインしてみたいと話をしてくれました。
菅野さんにとって、現在大きな節目にあり、これからの動きに注目しないわけにはいきませんね。近いうちに個人の仕事とは別に、プロジェクトのための組織を立ち上げる予定もあり、名前まで決まっているそうです。その名前の意味は、「答えをだす」「平等」だそうです。なんという名前で、どんな活動になるのか楽しみですね。
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