「第3回文具教室/梶本博司」レポート
2009 . 02 . 27 ( Fri )
2009年2月15日。
文具教室の第3回は、梶本博司さんでした。
1、なんでデザイナーになったのか。
2、やっている仕事。
3、発明とデザイン。
4、文具とデザイン。
という流れでした。
「人生は、一回かぎりだから、好きなことやらないと!」という関西出身の梶本さん。
中学校まで、無気力、無関心で、生きてきて、高校になってから、
「このままではまずい。なんとかしないと」と思ったそうです。
とくに、美術に興味があったわけでもなく、工作が得意だったわけでもなく、
好きなものもとくになかったようですが、
テレビから何かでみた「(車)のデザイン」という言葉にひっかかり、
高2の時に、電話帳でデザインの夜間の専門学校を探して、
大人にまじって、裸の女の人のクロッッキーをしたり、ポスターやレタリングの勉強をしたそうです。なんか違うなあと感じていたところ、どうやら「美大受験」というコースがあるらしいことに気づき、コースを変更して、補欠で多摩美のプロダクトデザイン科にうかり、上京。絵がうまいやつらがたくさんいる中で、自分は、アイデアで勝負しようと決めたそうです。
大学卒業後は、シャープへ。大阪に帰れると思ったら、栃木の工場の中にあるデザインセクションに配属。12年間勤めた後に、「このままではあかん。人生は一回かぎりや」と思い、なんのあてもなく独立。
実際の食える仕事は、大手の家電メーカーなどからの仕事の依頼で、ほとんどが守秘義務があり口外できず、新しいデザインを提案しても、その後、商品化になる時には、かかわれることはほとんどないようです。
本人の名前で、最後の製品化までできる仕事は少なく、梶本さんほどのデザイナーでも、まだまだ、課題は多そうです。
文具のデザインについては、家電やカメラとは違い、原始的な道具として、大変だけど機構を含めて考えられるのが魅力だと言います。
参加者からもいろんな意見がでました。
「文具は、動くからおもしろい」
「食べられる文具があってもいい」
「文具にはこだわりがないので、わかりやすいものがいい」
「文具と大工道具は似ている気がする」
「障害者のためのいいデザインの文具が欲しい」
「こどものための文具をもっと真剣に考えたらいいのに」
「学校向けの教材的な文具もあるのでは」
などなど、貴重な意見が聞けました。
梶本さんは、いつも前向きで、いっしょにいて気持ちよくて、話をするだけで、奇想天外なアイディアがわきでてきます。今回の話を通じて、梶本さんって、実は、すごく努力家なのかもしれないと思いました。まだまだ、先へ行って欲しい人です。日本がほこるデザイナーのひとりだと本気で思っています。
店主 萩原 修
文具教室の第3回は、梶本博司さんでした。
1、なんでデザイナーになったのか。
2、やっている仕事。
3、発明とデザイン。
4、文具とデザイン。
という流れでした。
「人生は、一回かぎりだから、好きなことやらないと!」という関西出身の梶本さん。
中学校まで、無気力、無関心で、生きてきて、高校になってから、
「このままではまずい。なんとかしないと」と思ったそうです。
とくに、美術に興味があったわけでもなく、工作が得意だったわけでもなく、
好きなものもとくになかったようですが、
テレビから何かでみた「(車)のデザイン」という言葉にひっかかり、
高2の時に、電話帳でデザインの夜間の専門学校を探して、
大人にまじって、裸の女の人のクロッッキーをしたり、ポスターやレタリングの勉強をしたそうです。なんか違うなあと感じていたところ、どうやら「美大受験」というコースがあるらしいことに気づき、コースを変更して、補欠で多摩美のプロダクトデザイン科にうかり、上京。絵がうまいやつらがたくさんいる中で、自分は、アイデアで勝負しようと決めたそうです。
大学卒業後は、シャープへ。大阪に帰れると思ったら、栃木の工場の中にあるデザインセクションに配属。12年間勤めた後に、「このままではあかん。人生は一回かぎりや」と思い、なんのあてもなく独立。
実際の食える仕事は、大手の家電メーカーなどからの仕事の依頼で、ほとんどが守秘義務があり口外できず、新しいデザインを提案しても、その後、商品化になる時には、かかわれることはほとんどないようです。
本人の名前で、最後の製品化までできる仕事は少なく、梶本さんほどのデザイナーでも、まだまだ、課題は多そうです。
文具のデザインについては、家電やカメラとは違い、原始的な道具として、大変だけど機構を含めて考えられるのが魅力だと言います。
参加者からもいろんな意見がでました。
「文具は、動くからおもしろい」
「食べられる文具があってもいい」
「文具にはこだわりがないので、わかりやすいものがいい」
「文具と大工道具は似ている気がする」
「障害者のためのいいデザインの文具が欲しい」
「こどものための文具をもっと真剣に考えたらいいのに」
「学校向けの教材的な文具もあるのでは」
などなど、貴重な意見が聞けました。
梶本さんは、いつも前向きで、いっしょにいて気持ちよくて、話をするだけで、奇想天外なアイディアがわきでてきます。今回の話を通じて、梶本さんって、実は、すごく努力家なのかもしれないと思いました。まだまだ、先へ行って欲しい人です。日本がほこるデザイナーのひとりだと本気で思っています。
店主 萩原 修
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