玩具教室レポート
2009 . 04 . 28 ( Tue )
「玩具教室」レポート
つくし文具店店主 萩原 修
以下の日程5夜連続で、神楽坂フラスコで開催した「玩具教室」。
畳の上で、つくし文具店での文具教室とは、ひと味違う雰囲気でした。
4月6日(月) 「第1回玩具教室/Seto(セト)」
7日(火) 「第2回玩具教室/オオノ・マユミ」
8日(水) 「第3回玩具教室/浅野泰弘」
9日(木) 「第4回玩具教室/岡村泰之」
10日(金) 「第5回玩具教室/DRILL DESIGN」
第1回目のsetoさんは、「生きものから学ぶ」ことを大切にして活動している夫婦。年齢を問わずに家族みんなが「コミュニケーション」できるような玩具のような日常の道具をつくっています。興味深かったのは、ガイドラインやフォーマットをつくることで、参加しやすくして、個性を活かせるという話。玩具には、そこに自分が工夫できる余地があることが必要みたいです。
第2回目のオオノ・マユミさんは、「デコレーション」が最近のテーマのイラストレーター。自身のおいたちからはじまって、なんで現在の仕事にたどり着いたかを丁寧に話してくれました。「とにかく何でもやってみる」という姿勢が参加者を元気にしたみたいです。さわやかで明るい色合いのオオノさんのイラストが玩具になると楽しいなあと思ったのでした。
第3回の浅野泰弘さんは、「基礎的な造形」や「おおもとの原理」を考えることが大好きな人。ある意味では、デザインというよりも研究や発見に近い感覚です。そういえば、浅野さんのデザインしたものは、実用的な道具というよりも、造形的なオブジェに近い感じもします。そして何よりも玩具みたいに見えます。なりゆきまかせの深く広い思考からどんな玩具が飛び出すのか興味深いです。
第4回の岡村泰之さんは、実家が鳥取で玩具店だった人。あまりに玩具に囲まれて育ったせいか一般的な玩具にはあまり興味がないそうです。モノを売ることよりも、モノをつくることがしたいと考え、なぜか建築の道へ。現在は、住宅の設計を中心に活動しています。なんでもない箱にみえるけど、中にはいるといろんな使い方ができる。まるでそれは、大きな玩具そのものなのかもしれません。
最後5回目のドリルデザインの林裕輔さんは、最近の仕事である「紙の地球儀」のキットをもってきてくれました。参加者全員で地球儀を組立て、その後は、玩具教室のDMのタングラムでみんなで遊びました。デザインするものに「何かアイディアをいれたい」という林さん。カステリオーニやコロンボやムナーリが好きだと言います。どこか玩具につながるようなドリルデザイン。そして、大切にしているのは倫理観だそうです。
5回を通じて、なんとなくですが、「玩具」というものが少しみえてきたと思います。これからも機会があれば、「玩具」について、いろんな人と話をしてみたいです。もしかしたら、日本のデザインは、よくも悪くも「玩具化」の道を進んでいるのではないかと疑いをいだいています。
つくし文具店店主 萩原 修
以下の日程5夜連続で、神楽坂フラスコで開催した「玩具教室」。
畳の上で、つくし文具店での文具教室とは、ひと味違う雰囲気でした。
4月6日(月) 「第1回玩具教室/Seto(セト)」
7日(火) 「第2回玩具教室/オオノ・マユミ」
8日(水) 「第3回玩具教室/浅野泰弘」
9日(木) 「第4回玩具教室/岡村泰之」
10日(金) 「第5回玩具教室/DRILL DESIGN」
第1回目のsetoさんは、「生きものから学ぶ」ことを大切にして活動している夫婦。年齢を問わずに家族みんなが「コミュニケーション」できるような玩具のような日常の道具をつくっています。興味深かったのは、ガイドラインやフォーマットをつくることで、参加しやすくして、個性を活かせるという話。玩具には、そこに自分が工夫できる余地があることが必要みたいです。
第2回目のオオノ・マユミさんは、「デコレーション」が最近のテーマのイラストレーター。自身のおいたちからはじまって、なんで現在の仕事にたどり着いたかを丁寧に話してくれました。「とにかく何でもやってみる」という姿勢が参加者を元気にしたみたいです。さわやかで明るい色合いのオオノさんのイラストが玩具になると楽しいなあと思ったのでした。
第3回の浅野泰弘さんは、「基礎的な造形」や「おおもとの原理」を考えることが大好きな人。ある意味では、デザインというよりも研究や発見に近い感覚です。そういえば、浅野さんのデザインしたものは、実用的な道具というよりも、造形的なオブジェに近い感じもします。そして何よりも玩具みたいに見えます。なりゆきまかせの深く広い思考からどんな玩具が飛び出すのか興味深いです。
第4回の岡村泰之さんは、実家が鳥取で玩具店だった人。あまりに玩具に囲まれて育ったせいか一般的な玩具にはあまり興味がないそうです。モノを売ることよりも、モノをつくることがしたいと考え、なぜか建築の道へ。現在は、住宅の設計を中心に活動しています。なんでもない箱にみえるけど、中にはいるといろんな使い方ができる。まるでそれは、大きな玩具そのものなのかもしれません。
最後5回目のドリルデザインの林裕輔さんは、最近の仕事である「紙の地球儀」のキットをもってきてくれました。参加者全員で地球儀を組立て、その後は、玩具教室のDMのタングラムでみんなで遊びました。デザインするものに「何かアイディアをいれたい」という林さん。カステリオーニやコロンボやムナーリが好きだと言います。どこか玩具につながるようなドリルデザイン。そして、大切にしているのは倫理観だそうです。
5回を通じて、なんとなくですが、「玩具」というものが少しみえてきたと思います。これからも機会があれば、「玩具」について、いろんな人と話をしてみたいです。もしかしたら、日本のデザインは、よくも悪くも「玩具化」の道を進んでいるのではないかと疑いをいだいています。
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神楽坂「つくし玩具店」終了しました。
2009 . 04 . 13 ( Mon )
おはようございます。萩原 修です。
2009年4月3日~4月12日の期間限定でオープンした
神楽坂の「つくし玩具店」が昨日で無事に終了しました。
遊びに来ていただいた皆さん、
ご協力いただいた皆さん、
ありがとうございました。
「玩具」について考えるいい機会となりました。
2009年4月3日~4月12日の期間限定でオープンした
神楽坂の「つくし玩具店」が昨日で無事に終了しました。
遊びに来ていただいた皆さん、
ご協力いただいた皆さん、
ありがとうございました。
「玩具」について考えるいい機会となりました。
つくし玩具店のお知らせ
2009 . 03 . 15 ( Sun )
つくし玩具店 え?文具店じゃないの?
つんだり くんだり しこうさくご
2009年4月3日(金)→4月12日(日)
12:00→20:00
オープニング 4月3日(金)19:00→21:00
会場:神楽坂フラスコ
東京都新宿区神楽坂6-16
tel.03-3260-9055
http://www.frascokagurazaka.com/
神楽坂に10日間だけ、「つくし玩具店」がオープン。ふだんは、「つながる くらしと しごと」をテーマに、東京郊外の国立で活動する「つくし文具店」ですが、よくみると「玩具」らしきモノもたくさん並んでいます。そこで、思い切って「つくし玩具店」と名乗ったらどうなるか、試してみることにしました。テーマは、「つんだり くんだり しこうさくご」。玩具店なので、かるたや積み木などで遊べるコーナーもあります。オトナもコドモもお茶飲んでおやつ食べながら、遊んでいってくれるとうれしいなあ。
会期中に、オトナのための「玩具教室」も開催します。こちらもお楽しみに。
4月6日(月) 「第1回玩具教室/Seto(セト)」
7日(火) 「第2回玩具教室/オオノ・マユミ」
8日(水) 「第3回玩具教室/浅野泰弘」
9日(木) 「第4回玩具教室/岡村泰之」
10日(金) 「第5回玩具教室/DRILL DESIGN」
● 時間 18:00→20:00
●会場 神楽坂フラスコ
●定員 10名 申し込み多数の場合は抽選
●参加費 1000円(当日支払い)
●企画・進行 萩原 修
● 申し込み方法 1、教室名 2、氏名 3、携帯電話番号 4、メールアドレス
5、所属と仕事内容を明記して、つくし文具店「文具教室」係(担当/萩原 修)
info@tsu-ku-shi.net までお申し込みください。
主催:つくし文具店 www.tsu-ku-shi.net
企画:萩原 修
運営:萩原百合ほか
デザイン:ドリルデザイン
つんだり くんだり しこうさくご
2009年4月3日(金)→4月12日(日)
12:00→20:00
オープニング 4月3日(金)19:00→21:00
会場:神楽坂フラスコ
東京都新宿区神楽坂6-16
tel.03-3260-9055
http://www.frascokagurazaka.com/
神楽坂に10日間だけ、「つくし玩具店」がオープン。ふだんは、「つながる くらしと しごと」をテーマに、東京郊外の国立で活動する「つくし文具店」ですが、よくみると「玩具」らしきモノもたくさん並んでいます。そこで、思い切って「つくし玩具店」と名乗ったらどうなるか、試してみることにしました。テーマは、「つんだり くんだり しこうさくご」。玩具店なので、かるたや積み木などで遊べるコーナーもあります。オトナもコドモもお茶飲んでおやつ食べながら、遊んでいってくれるとうれしいなあ。
会期中に、オトナのための「玩具教室」も開催します。こちらもお楽しみに。
4月6日(月) 「第1回玩具教室/Seto(セト)」
7日(火) 「第2回玩具教室/オオノ・マユミ」
8日(水) 「第3回玩具教室/浅野泰弘」
9日(木) 「第4回玩具教室/岡村泰之」
10日(金) 「第5回玩具教室/DRILL DESIGN」
● 時間 18:00→20:00
●会場 神楽坂フラスコ
●定員 10名 申し込み多数の場合は抽選
●参加費 1000円(当日支払い)
●企画・進行 萩原 修
● 申し込み方法 1、教室名 2、氏名 3、携帯電話番号 4、メールアドレス
5、所属と仕事内容を明記して、つくし文具店「文具教室」係(担当/萩原 修)
info@tsu-ku-shi.net までお申し込みください。
主催:つくし文具店 www.tsu-ku-shi.net
企画:萩原 修
運営:萩原百合ほか
デザイン:ドリルデザイン
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